カブトガニ(伊万里湾)の不思議
生きてる化石です
思ったより大きいのでびっくりです!(おすは50cmめすは60cmになるそうです)私の想像では小さくて可愛いイメージだったんですよね~
これはちょっとエイリアン!?
伊万里湾は日本最大の生息・繁殖地で、こちらでは昔から「ハチガメ」と呼ばれています。(お椀をひっくり返したような形からきているそうです)
そしてなんと2億年以上前から姿を変えていません!貴重な生き物です!
しかし近年の海岸埋め立て、海水汚染で数が減少、絶滅の危機に瀕しています(泣)
カブトガニの産卵
- 大潮の満潮時に砂浜に近づいて産卵します。産卵期は6月~8月
- 200~300個「卵塊状態」で産み付けて、「胚」の状態で4回脱皮を行います。
- 約30日で中が透けて見えてきます(カボチャ胚)
- 幼虫の形ができた状態で卵膜の中でゆっくり後ろ回りに回転(回転卵)
- その後卵膜を破り50日程度でふ化します(ふ化した幼虫は1齢幼生といいます)三葉虫に似ていることから、「三葉虫型幼生」とも呼ばれます。このとき体長は6㎜程度で、9月下旬~10月上旬の大潮前後の満潮時に砂を押し上げて海水中にでて、引き潮にのって干潟に移動します。
- そのまま干潟で越冬し、その後春から脱皮を繰り返し成長します。
1齢幼生から1回脱皮すると2齢幼生になります(1回の間に約1.2~1.3倍大きくなります)何年かかり又何回脱皮して成体になるかは、まだはっきりしたことはわからないそうですが、11年(14回の脱皮)、10年(13回の脱皮)などの報告がされているそうです。寿命は推測で約25年ぐらいといわれています(まだわかっていない)
すごーく長く生きるのかと思ったんですけど・・・個体の寿命は意外に短いようです。
カブトガニの血
カブトガニの起源は古生代に栄えた「三葉虫」と共通の祖先から分かれたと考えられています。
カニのような甲殻類より実はサソリ、クモに近い生き物・・・意外ですね~
そして、カブトガニの血液は内毒素を検出する成分がとれる事が分かりました。
医学の面でも只今注目されているそうです。(バイ菌をゼラチン状に固めることができる。またエイズウィルスの繁殖をおさえるといわれてます。)
カブトガニの血液はヘモシアニンという銅が成分のために青色です・・・
あ~やっぱり「エイリアン」ぽいw
かわいそうに死んでます(涙)・・・
浜には今卵があるので勝手に入ってはいけません。
地元の小学生~高校性や、環境ボランティア団体の方々が頑張って産卵地の清掃などして保護されてます。毎年7月下旬には「カブトガニの産卵を見る会」が開催されます。産卵は潮汐に関係しているということですが人間の出産もそうですね~神秘的
いつも、雄雌くっついてるんですね~w
最後に
古代からの海の生物が今、現代人の体を救ってくれるなんてすごいですよね~
折角ここまで生き延びてくれたのですから、もっともっと研究が進んでほしいです。
もし絶滅するときは人間にとってももう最悪な環境だということになるのかな~